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記録 09 件 / 未確認 / 更新日 20██.██.██
記録 0001名無しの目撃者閲覧 ████
妖怪 / 鬼██ 異常

「ひらくな」

丑三つ時、山道の祠の前で、角を持つ大きな影が道を塞いだ。鉄の匂いがして、地面の霜だけが赤く染まっていた。

— 声に返事をすると、名前を取られるという。夜明けまでは戸を閉める。

信者 2,431
記録 0002名無しの目撃者閲覧 ████
妖怪 / 天狗██ 異常

天狗「みあげるな」

杉林の上から、羽の音だけが降りてきた。赤い面の影は、風より先にこちらの名を知っていた。

— 高い枝で鈴が鳴ったら、山道を戻ってはいけない。

信者 1,887
記録 0003名無しの目撃者閲覧 ████
妖怪 / 河童██ 異常

河童「かわくな」

夕暮れ時、川辺の石の陰から、皿のある頭が覗いた。濡れた小さな足跡だけが、岸へ向かって続いていた。

— 頭を下げさせれば逃げられる。皿の水をこぼすな。

信者 3,002
記録 0004名無しの目撃者閲覧 ████
妖怪 / 雪女██ 異常

雪女「さむい」

雪の畦道で、白い女が息を吹きかけた。声は優しかったが、まつげの先から霜が伸びていた。

— 約束を破った者だけが、次の吹雪で名を呼ばれる。

信者 1,204
記録 0005名無しの目撃者閲覧 ████
妖怪 / 濡女██ 異常

濡女「だいて」

雨の夜、月のない浜辺で、濡れた髪の女が赤子を差し出した。受け取ると、腕の中の重さが石のように増していく。

— 波の音が消えたら、もう背後にいる。

信者 2,775
記録 0006名無しの目撃者閲覧 ████
妖怪 / 絡新婦██ 異常

絡新婦「ほどくな」

古い屋敷の梁から、細い糸が何本も垂れていた。女は笑い、灯りの届かない天井へ消えた。

— 美しい声が聞こえても、糸には触れてはいけない。

信者 964
記録 0007名無しの目撃者閲覧 ████
妖怪 / ろくろ首██ 異常

ろくろ首「まだみるな」

真夜中、煤けた廊下の奥で、女の首だけが長く伸び、灯りの中を覗き込んだ。

— 首が戻る前に声を出すと、夜が終わらない。

信者 1,556
記録 0008名無しの目撃者閲覧 ████
妖怪 / のっぺら坊██ 異常

のっぺら坊「かおはどこ」

長い坂道で、顔のない者が振り返った。目も口もないのに、確かにこちらを見ていた。

— 驚いた声を出した瞬間、自分の顔も薄くなる。

信者 2,090
記録 0009名無しの目撃者閲覧 ████
妖怪 / 化け猫██ 異常

化け猫「にゃあ」

蔵の奥で、老いた猫が二本足で歩いていた。尾はゆっくり揺れ、皿の魚だけが骨もなく消えた。

— 夜中に猫の声で呼ばれても、戸を開けてはいけない。

信者 4,777
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